お客様がお持ちのブビンガ材の輪切りテーブルが、ある日「バーン」という大きな音とともに割れてしまい、修理のご依頼をいただきました。
丸太の輪切りは、乾燥の過程で必ず割れが生じます。そのため、変な割れ方を防ぐ目的で、中心から皮目へ向けてあえて亀裂を入れてあるものもあります。 しかし今回の天板は、十分な乾燥をしないままポリエステル塗装による厚い塗膜で覆われていたため、材木が本来行う伸縮が長年のあいだ抑え込まれていた状態でした。
数十年を経て塗膜が劣化し、わずかに空気が触れたことで一気に材が動き出し、爆発音のような音とともに大きな割れと捻じれが生じたものと考えられます。
まずは塗膜をすべて剥がし、材を落ち着かせるために養生期間を設けて乾燥させました。 その後、割れが広がらないよう樹脂を流し込み硬化させる作業を何度も繰り返し、捻じれを取りながら天板をフラットな状態へ戻していきます。
ここまでの工程だけで数か月を要しました。 樹脂がしっかり固まり、捻じれが収まったことを確認したのち、最終の塗装を施し、輪切り材の力強い木目が美しくよみがえりました。
- 作品番号
- 2518
- カテゴリー
- 材質
- ブビンガ
- 仕上方法
- エコタイプウレタン塗装(クリア)
- サイズ
- 1400×1400~
- その他
- 塗膜剥がし・割れ補修(エポキシ樹脂流し込みなど)
塗膜を全て剥がし終えて含水率計測
天板芯部分割れの厚み方向に、高低差があり
