御曽祖母様のお嫁入り道具で明治時代から使われてきた一間箪笥のリノベーションのご依頼をお受けしました。下見に伺って何が出来るかじっくり検討した上でご提案したのが市松座卓と小箪笥それに茶ボックスの4点でした。市松座卓の天板は箪笥の前板から出来ていますが、引手の穴や鍵穴などが有りますので、穴の真上を挽いて改めて接いで作っています。柾目材なので接ぎ目は全く判らず綺麗です。脚は箪笥側板の杉板を積層して作りました。小箪笥は一間箪笥の右上の部分をカットして作ったのですが、単純に鋸で切断する訳にはいかず、かなり苦労しました。茶ボックスのフレームは箪笥の台輪を使い、底板には両開き戸の戸板を使いました。茶ボックスの1台は県外にお住いの御祖母様にプレゼントにされるそうできっと喜んで頂ける事と思います。箪笥一棹から新しい品が4点生まれ、これまで使ってこられた年月以上に、これからも永くご愛用される事と思います。
和箪笥リノベーション 




